第20回応化昭和49年卒同窓会
1泊2日の同窓会が今年もやってきた。10月20日午後1時半、岐阜県高山の本陣平野屋別館に集合。参加者は19名。毎年開催であり、大多数が常連なので、同窓会につきものの久闊を叙するシーンはほとんどない。見た目もほとんど変化なし。このまま一生変化がなければうれしいのだが、そうはいくまい。
集合後、タクシーで飛騨の里(飛騨各地の特色ある民家が移築復元された野外ミュージアム)に向かう。大きな池で泳ぐ白鳥、カモ、コイの姿や田園風景に癒され、約4万坪の敷地の中で浩然の気が養われる。はじめのうちは古民家を1軒1軒興味深く丁寧に見ていたが、次第に雑になっていく。
観光後、宿舎に戻り、最上階の浴場でリフレッシュしたのち、毎年大いに盛り上がる宴会が始まる。この宴会が楽しみで同窓会に参加している者もいると聞く。しばし歓談後、近況報告が始まる。フルタイムの現役からパーフェクトな隠居まで、立場はさまざまであるが、話を聞いていると、皆今の人生を楽しんでいるようだ。大小さまざまな話題が飛び交い、大いに笑い、大いに楽しむ。
2時間がたちまち過ぎ、宴会が終わると幹事の部屋で2次会だ。ちょうどラグビーワールドカップ日本対南アの試合が始まっており、テレビ観戦優先となるも、日本敗戦のため、沈鬱ムードの中での話し合いとなる。会報への報告者や次回幹事(奥埜君、高尾君、山田君)が決まるが、まだ元気がない。このムードを吹き飛ばしたのが新沢君であった。ダイソー購入のマジック、輪ゴムのマジック、カードマジックが皆を魅了し、爺さん連中が軒並み童子と化す。おかげで敗戦から立ち直り、気持ちよく床に就くことができた。
2日目は、名物の朴葉味噌や手作り豆腐つきの朝食をとり、朝市等への自由散策後、この日のメインである高山陣屋(現存する唯一の江戸時代の代官所)へいざ出発(といってもすぐ近くだが…)。達者なガイドさんの案内で理解を深めながら1時間ほど過ごす。大広間や役宅から眺める日本庭園は情緒がある。陣屋通気分になって後にする。その後、古い町並の「さんまち」を、歴史を感じながらぶらぶら歩く。様々な店が軒を連ね、店先を眺めて歩くだけでも楽しい。
ちょうどお腹が空きかけたころに、同窓会の締めくくりとなる昼食の時間になる。予約しておいた店(恵比寿本店)にはいろいろな蕎麦のメニューがあるが、全員、同一のもの(山菜そば定食)を食す。同じ釜の飯効果か、より一層一体感が増した気がする。
幹事の秋本君、多田君、阪本君の周到な計画のおかげで、今回の同窓会も楽しく滞りなく無事に終えることができた。70歳近い高齢者集団とは思えない元気さであった。次回まで無病息災でいたいものだ。
(八木沼 記)
(後列左より)喜多・小原・阪本・山田・船木・宮崎・中辻・樋口(博)・花畑・酒井・高尾
(前列左より)秋本・藤本・新沢・奥埜・多田・八木沼・川田・村瀬