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2016年01月07日

~「我楽多会」 53周年の集い~

開催日 :平成27年10月19日~21日(1泊2日または2泊3日)
開催場所:岐阜県下呂市下呂温泉
参加者 :安達,井上,石川,植木,大前,岡,加藤,賀代,九津見,久保田,後藤,薦田,重光,周々木,関原,田口,高田,谷口,辻,土屋,戸嶋,富永,藤原,松井,松尾,松島,三木,室,安田,山地,山本,吉岡

 「我楽多会」は、応用化学科・昭和37年卒組が末永く楽しい集いをとの願いで付けたニックネームである。関西地区は2月・5月・8月・11月に,関東地区は年に2回の定例会を持ち,5年に一度は東西合同の集いを東西交替で幹事を務めてきた。また,有志による海外旅行や関西では毎年北山トレッキングが恒例となっている。

 古希の集いからピッチを早めて3年毎の開催となり,今回は関西組が幹事で有馬・草津とともに日本三名泉として名高い下呂温泉での集いとなった。空も見えない位切り立った渓谷とトンネルを超えると飛騨川の川幅がぐっと開けてまもなく下呂駅に到着、会場の小川屋は川向かい。
 小川屋は、JR下呂駅とは飛騨の渓流を隔てて建つ歴史を誇る旅館で、大温泉の周囲が青畳で足元がソフトタッチで、参加者は交流会前後、朝食前など存分に楽しんだ様子。
 田口哲朗アマ本因坊を擁する37年組は囲碁が盛んで、愛好者9名は恒例により前日からの二日間の対局を楽しんだ。

 20日18時から大交流会。幹事から物故者を除く44名中32名参加との紹介あり,乾杯の後近況報告。一人30秒以内,但し,病気の話は一切無しとの事前の要請にも拘わらず終わってみれば約2倍の時間。
 この間に囲碁大会の最高殊勲者・山本育宏氏へカップ贈呈。次いで,おくつろぎタイムでは室力氏のマジック,土屋昇三氏の詩吟,吉岡一誠氏の観世流独吟:勧進帳。最後には幹事のリードで「一年の歌つづり25曲」に続いて,恒例の「大阪高等学校寮歌」の大合唱で第一部はお開き。
 第二部は別室で思い思いの集いの輪を囲んで遅くまで歓談,3年後の再会を約して解散。

 翌21日は小春日和の中を大半が合掌村・温泉博物館へ。合掌村で特に興味深く見学したのは、国の重要有形民俗文化財に指定されている旧大戸家住宅である。御母衣ダム建設にともない昭和38年に解体移設された藁葺切妻合掌造りでは最大級のもの。
 間口21m奥行12m高さ13mで建築には天保四年(1833年)から13年間もかかったとのこと。屋根裏(3~4階)の仕切りの無い広い空間は養蚕や絹製糸などの作業に好適で、家主と若干名の男性に対して十数人の女性が住み込んでいたとか。
 女性たちの寝所である「おもや」の2階の端には屋外に突き出た2畳ほどの別室「みずや」がある。夜になるとどこかの男性が屋外から梯子で登れる構造になっているではないか! 養蚕業を支えるための少子高齢化への対策であるとのガイドの説明に一同感服。

 今回、特筆すべきは関東組の幾人かは往路に戻らず,高山本線を裏日本に出て,北陸新幹線で周回旅行を楽しんだことである。

(谷口記)

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