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2019年09月06日

令和元年度 桜花会例会のご案内

桜花会連絡幹事 小松 満男
同窓会庶務幹事 芝田 育也

令和元年度 桜花会例会のご案内

日 時 : 令和元年11月16日(土)

I 講演会 14:30 ~ 17:00
  会 場: 大阪大学大学院工学研究科 センテラス・サロン (吹田キャンパス)
  参 加 費: 無料
  
○講 師:高部 昭久 氏  (14:30 ~ 15:30)
<(株)ダイセル 取締役執行役員 研究開発本部長 > S.59修士卒

演 題:「株式会社ダイセルの紹介、エアバッグインフレータ用ガス発生剤の開発と私」

 株式会社ダイセルの事業概要を紹介するとともに、セルロイドからの技術系譜の中でダイセルを支える4つ目の事業に成長したインフレータ事業創出についてお話する。
 また、開示できる範囲でエアバッグインフレータ部品の中で最も重要なガス発生剤(火薬)の開発の歴史、苦しみを紹介する。ガス発生剤開発の話の中でT社インフレータのリコール問題にも触れ、人命を守る自動車部品の製品設計、設備設計、製造管理、品質管理の難しさを説明する。
 最後に最近の研究開発トピックスについても紹介する。

  ○ 講 師:守山 敏樹 氏 (15:45 ~ 16:45)
 < 大阪大学キャンパスライフ健康支援センター センター長・教授 > 医学部 S.58卒

演 題:「STOP CKD—腎臓守って健康長寿」

 慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease: CKD)という考え方は、これまでの狭い捉え方の腎臓病の枠を超えて、1)蛋白尿の存在、2)腎機能低下(GFR<60ml/min/1.73m2)のいずれか一方または両者が3ヶ月以上持続することをもって定義・診断される比較的シンプルな病態の理解です。
 日本腎臓学会の調査によれば、我が国の成人の8人に1人となるおよそ1300万人がCKDの診断基準に当てはまります。そして、CKDを有する頻度は年齢と共に上昇することもわかっています。その原因としては高血圧、肥満、糖尿病、脂質異常症、喫煙といった生活習慣病が中心になっていると考えられています。
 これらの因子は心筋梗塞、脳卒中などの心血管疾患の危険因子としても重要ですし、またCKD という病態はそれ自身が心血管疾患の強力な危険因子であることが知られています。このことからCKDの発症、進展、重症化予防を目指すことは、末期腎不全発症予防のみならず、心血管疾患予防にも直結し、とりもなおさず、健康寿命延伸につながることが期待されます。
 本講演では、CKDとは何か、をご紹介し、CKDと言われたらどのように対処していくか、について、多くのCKDの方々が当てはまる軽度のCKDにおける注意点を主に生活習慣との関連についてお話しします。実は、CKDの発症、進展、重症化予防いずれにおいても特別な対処法は必要ありません。かかりつけ医の先生と連携しながら、ご自身では今回ご紹介する「5つの健康習慣」をよく守っていただくことが、とても大切です。このことを皆様に上手くお伝えできればと考えています。
 なお、さらに進行した腎不全の治療は腎臓専門医による、それぞれの患者さんに適した個別の内容となりますので、今回の講演では取り上げません。主治医の先生とよくご相談いただければと思います。

II 懇親会 17:00 ~19:00
会  場:大阪大学 吹田キャンパス  Kitchen BISYOKU
懇親会費: 6,000円(当日会場にて申し受けます)